
大きな会社では、「稟議書(りんぎしょ)」と呼ばれる書類があります。
社内で、ある特定の人たちに順番に書類を回覧・閲覧して印鑑を押してもらい、最後は最終決裁権限者が印を押します。
無事印が押されれば「決済」となりますが、決裁権限者が印を押さなければその書類に書かれていることは承認されない、ということになります。
一般的に印鑑を押すときはみんな印影をまっすぐに押します。
ところが、小さな抵抗というか、書類の中身に多少の拒否反応を示している場合は、あえてハンコを横に押したりする人がいたりします。
場合によっては「僕はノーだけどみんながイエスならまあ認めるよ・・・」という意味で印鑑をさかさまにして押す人がいたりします。
こうしたことはどういう押し方をしたらどういう意味なのかをみんなが共通認識していなければ伝わりません。
知らない人から見たら、いい加減なハンコの押し方だな・・・くらいにしか見えません。
稟議書に押す印鑑で、その回議者の気持ちを忖度(そんたく)できるのは面白いと思います。
稟議書で大事なことは「自分のところで書類を滞らせないこと」です。
リーダーは、イエスならイエスで、ノーならノーで良いので、早く意思表示をすることが大事ですね。