中国の『三国志』で出てくる有名な諸葛亮(諸葛孔明)は、人を束ねる地位にある人が決して持ってはいけない欠点として次の8つを挙げ、「八弊(はちへい)」と呼んだそうです。
1.いつまでも満足できないほど貪欲すぎること
2.能力のある人に嫉妬すること
3.誹謗中傷を信用し、媚びへつらうものを好むこと
4.相手を疑うばかりで自分のことを知ろうとしないこと
5.優柔不断で自分で決められないこと
6.酒や情事に溺れること
7.悪だくみを行ない、しかも臆病者であること
8.口先だけは巧みだけど礼節を知らないこと
こうした欠点を持つ人間は人をまとめる立場の将帥に相応しくないと諸葛孔明は考えていたようですが、まったくもってそのとおりです。
この八弊は現代社会の政界・財界・ビジネス社会でも当てはまると思います。
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会社内でリーダー/マネージャーの職に就くような人に上記のような特徴があったら、その配下の部下たちは悲惨です。
そんな人が上司になると、部下は必ず疲弊します。
モチベーションも下がりまくります。
経営者/人事権を持つ人は、社内昇格の段階において管理職の地位にこのような八弊を持つ社員を起用しないよう気をつけることが大事です。
また、既存リーダーは自分がそのような資質を持っていないかを点検し、自分の中から排除していく勇気を持つことが大事です。
言うは易く、行なうは難し・・・ですが、少しでも多くの人がそうした意識でリーダー職に就いていけば、きっと社会は明るくなって働きやすい環境も整備されていくと思います。