会社で人が辞めるときは、その人なりにいろいろ考え抜いたうえでの結論です。
長く務めた人ほどそう簡単に辞めることはできず、抵抗感を覚えます。
それでも退職届を出すということは、よほどの原因があると言って間違いないのですが、その一つに「会社の将来に見切りをつけた」場合があります。
言い方はさっぱりしていますが、言葉を返せば今の経営者の経営手腕を信じられない、上司を見ていてそんな上司像に自分の未来を重ね合わすことができない・・・ と言っているのと同じです。
つまり、上の人間に「見切り」をつけたということです。
会社の将来性に不安を感じるというのは、「経営者や上司たちに不安を覚えている」ということと同義です。
リーダーとして、部下にこうした退職理由で辞められるのは一種の恥と言えます。
反対に、口では言われなくても「あの人の下で働き続けたい」「自分もあんな上司のようになりたい・・・」と思われるような存在になることがリーダーとしての誉れだと思います。
リーダーの存在は自分だけの問題だけではなくて、周囲の人間、とりわけ自分の下に所属する部下の将来にも影響する大切な存在であり、存在価値のあることがとても重要ですね。