ライザップのCMは赤井秀和さんという有名人が登場したのと、その痩せ方の前後の度合いがはっきりと目でわかることが衝撃となって、一躍有名になりました。
ここで大切なのは、「目で見てはっきり変化がわかる」ということです。
さらに言うと、「求める未来像がはっきり見えている」ということです。
そうした条件が整っているとき、人は感情が揺り動かされ、行動しようという衝動に駆られます。
若者を集客したいスポーツジムの宣伝ビデオが高齢者の方だけが体を動かしているような内容だったら・・・若者はそのジムに通おうとは思わないでしょうね。
また、何か月も通っているのにその期間の体型がほとんど変化なし(鍛えられていない)としたら・・・同じく顧客層にあたる人たちは興味を持たないでしょうね。
つまり、ターゲットとしている人に「このスポーツジムに通う」という行動を喚起したかったら(=集見込み客)、「このジムに通ったらどうなるのか?」ということをイメージできるような宣伝ビデオ等を作る必要があるということです。
その点、ライザップは見事に演出してみせたわけです。
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会社で、上司が部下に仕事を新たに振り分けるとき、その部下に未来像を見せてあげることが大切です。
上司(リーダー)自身は仕事の先が見えているかもしれませんが、それをやってもらう部下のほうにも見せてあげることができなければ、部下はただ言われたからやる・・・といった受動的所作しかできません。
部下自身が能動的に仕事に取り組むように仕掛けてあげることもリーダーの大事な務めです。
部下自身がその業務を本気でしたくなるようにすべきことに対するイメージをしっかり付けてあげると、業務効率は上がります。
リーダーは部下を自分の思い通りに動かすことが大切なのではなくて、部下がそうしたくなるように補助的にサポートしてあげることが大切で、リーダーはそのための触媒でしかないと思います。
できることならば、そこに独特の音楽を入れて音響効果も織り込みながら未来像をイメージさせることができると、なお効果的ですね。