企業は、商品を販売するためにさまざまな商品広告を出します。
企業の意図としては「これから購入してもらうために」広告を打つわけですが、不思議なことが一つあります。
広告宣伝を見る人は、「まだ買っていない人」ではなく、「直近で購入したばかりの人」のほうが熱心に見る・・・ということです。
これは車や家(マンション)など、高額商品になればなるほど傾向が強くなります。
なぜか?
それは、自分がとった行動(=高額商品を購入した)という行為が正当なことであったということを自分で強く納得し、間違いでなかった!と思いこみたいから・・・です。
自分にとって都合の良い情報を得て、自己満足感を反芻したいわけです。
人って面白いものですね。
そう考えると、高額な商品広告ほどそうした「購入済みのお客さま向けに安心できるメッセージ」を忍ばせておくことが大事です。
それを見て「そうだろう…そうだろう」と購入者は一人ほくそ笑んで、自分の行為が正しかった!・・・と満足して次にまたリピーターになってくれたり、あるいは見込み客を紹介してくれたりするかもしれません。
難しく言うと「認知的協和」ですが、人間の心理を知って広告を打つのとそうではないのとでは効果に大きく差がついていくと思います。