消費を拡大すると「景気が良くなる」・・・と言われます。
まあ、理論的には正しいのですが、細かいことを言うと気をつけるべきことが一つあります。
それは「消費を過剰消費にしてはいけない」ということです。
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消費とは「費やして消していく」と読めます。
つまり、使ってなくしていくことで消費が成立します。
→人は、なくなれば再び購入しお金を使います。
→そうやって人がモノを買い求めれば、それを生産する会社が潤います。
→会社が潤うと、そこで働く人の給料が増えたり、取引をしている会社も潤い追加の設備投資をしようという気になります。
→資金が必要になって銀行も潤います。
→銀行が潤うと他者への貸し出しも増え、広い目で世の中が潤っていきます。
→徐々に正しい循環が起きていけば、自然と景気は良くなっていきます。
ところが、肝心の「費やして消す」の部分で行き違いが生じると、消費はタダの過剰消費となります。
使い切って消えた(無くなった)後の補充で購入するのではなく、まだ使えるのに・・・まだ消えて(無くなって)いないのに、それを捨てて次を買わせようとすると、その結果「ゴミだけが増えていく」ことになります。
これでは正しい循環とは言えません。
循環が正しくないと、いずれ何かが歪んでいきます。
人間の体も、体内で消化不良や燃焼されない状態が続くと、やがて中性脂肪やコルステロールが溜まってさまざまな病気を誘発します。
適切な消費を心がけることは大事だと思います。
でも、過度な消費活動はうまくないです。
過度な消費活動は目先的には良くても、いずれどこかで逆効果となって良くない結果を導くと思います。
消費を過剰消費にしてはいけない・・・ですね。