小さな努力にもかかわらず、そこから大きな結果・成果を得られたなら、人は大喜びします。
逆に、大きな努力をしたにもかかわらず、結局は小さな結果・成果しか得られなかったなら、人はがっかりします。
長い人生においてはそのどちらも良い経験となるハズですが、多くの人は前者の繰り返しを望む傾向にあります。
でも、だからと言っていつも「小さな努力」しかしないでいたら、結局は何も得られなかったりするので要注意です。
コロナ禍で人々の考え方や働き方も変わり、サラリーマンであれば給与収入以外の副収入を得たい、というニーズがより高まってきています。
そのために、会社(仕事)が終わった後にアルバイトをする/投資を始める・・・などといったケースがあちらこちらで見受けられるようになりました。
中でも「不動産投資」を勧める業者が多く出てきた感があります。
もし、安易な気持ちで半ば騙されたような状態で不動案投資を始める人がいるとしたら、それはかなり残念なことです。
不動産投資は普通に(セオリー通りに)やれば、かなりの確率でうまくいくと思いますが、この「普通にやる」ことからズレてしまうとちょっと危険です。
特に「金融機関から融資を受けてスタートする」としたら、要は「借金からのスタート」ですから、それなりの慎重さが欲しいところです。
融資を受けてのスタートは一種の「てこの原理」を用いるような手法で、「少しの支出で多くの利を得る」ということが現実味を帯びてくるおもしろいやり方だと思います。
うまくいけば楽しいのですが、逆に作用するととんでもない損害を負いかねません。
セミナーや本で勉強しても、不動産投資においては「融資を受ける」という選択肢が必ず出てきます。
ある程度学んだ人は「融資を受けて物件を購入する」という概念が頭の中に刷り込まれているハズです。
でも、融資はそんなに簡単に誰でもさせてもらえるとは限りません。
実際、多くのサラリーマンが不動産投資を始めようとして物件情報を集めていくと、必ず「融資の壁」にぶち当たると思います。
なぜなら、それなりの副収入(高家賃)を得られる物件は当然それなりにお高い価格の物件のハズだからです。
サラリーマンが貯金だけですぐに収益不動産を買う、というわけにはいきません。
買いたい物件を見つけたけど思うような融資がおりない/お金を借りられない・・・という状況に陥るケースが多いのも事実だと思います。
そうなると、思考回路は必然的に「融資を受けなくても購入できる物件は何か?」となり、行き着く先のほとんどが「地方(田舎)の中古の区分ワンルームマンション投資(購入)」になると思います。
少額の現金でチャレンジできる区分マンション投資は確かに魅力的ですし、実際、それでうまくいく可能性も高いと思います。
でも、ここで油断して「何でも良い」とばかりに事前のシミュレーションをキチンとしないで物件を購入したら失敗します。
やはりそれなりの検討・思案が必要です。
不動産投資にもいろいろなやり方・手法がありますが、中古・区分ワンルーム投資はリスクが比較的少ないとも言え、堅実な道筋さえ歩めばまず失敗することがないような投資だと思います。
だからこそ余計に油断せず、しっかりと基本を学んで身に着け、変な欲を出して慌てて買うといった罠に嵌らないように気を付けると良いと思います。