「日本人は貯金好き」だとよく言われます。
貯金をすること自体は決して悪いことではないし、むしろ一つの美徳だと思います。
でも、何の目的もなく、ただ何とな~く貯金をし続けているとしたら、ちょっともったいないことであり、せっかくの人生がむなしくなるような気がします。
お金は生きていくうえで必要なものですが、お金を使い切らずに死んでもお金はあの世へ持っていくことができません。
生きている間に自分が満足するように使うことが重要です。
「将来の不安の備えのために貯金をしている」という人がいますが、その「将来の不安」についても漠然とした考え方に依拠するのではなく、もっと確固とした目的意識に基づいて貯金をするほうがベターだと思います。
実際、多くの「お金を貯めている/貯めたい」という人は、何ら貯金の先に具体的な目標・目的を持っているわけではなく、漠然としたネガティブな不安の下でそれを打ち消そうとしているだけのような気がします。
決して不安の具体的な原因を取り除いたり、問題を解決しようとはせず、むしろ、そうした不安と向き合うのがイヤだから目先のショボい節約に走って貯金をしようとしている人のほうが多いかもしれません。
そんなお茶を濁すような行動で満足せず、しっかりと「目的意識を持つ」ことで貯金することが望ましいと思います。
「自分は貯金をしているので大丈夫だという自己暗示のお守りを求めること」から卒業することで、新たな人生の道が拓けます。
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はっきりした意識や希望を持たない貯金は長続きしません(どこかで取り崩して使ってしまうものです)。
目的意識をもったうえで貯金をすると、貯金という行動を継続することが容易くなります。
どうしても目標・目的が見つからないときは、「未来の自分の可能性や多くの選択肢を持つために」・・・といった意識で、せめて物事をポジティブに捉えて貯金すると良いと思います。
まあ、いずれにしても今日よりも明日、明日よりも明後日・・・という明るい未来のために貯金をする姿勢は大切だと思います。