副業は節税目的ではなく収入アップを第一義の目的として・・・

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

8月に国税庁が副業に関して足を引っ張る改正案を提出しました。

 

現行制度ではサラリーマンが副業を開始して仮に損失が発生したとしても、その副業に伴う経費を計上することで本業の給与と合算してトータルの課税所得を少なくすることができます。

 

そうすることで「実際に納める所得税が少なくなる」というメリットをサラリーマンは享受できるわけです。

 

現実的には、会社で源泉徴収された所得税の一部を翌年自分が確定申告をすることで還付してもらえる流れです。

 

ところが国税庁の改正案は「副業と認定する収入規模を大きくする(具体的には300万円)」こととし、せっかくのこの合算技を妨害しようとするものでした。

 

300万円以下の場合は雑所得とする案でした。

 

雑所得となればサラリーマンが本業の給料と合算することはできなくなります。

 

そうなると、ほとんどのサラリーマンは副業をしたところで自分の所得税を減らすことは難しくなります。

 

まあ、その後いろいろクレームがついて多少は直しが入ったようですが、こうしたところに国の施策を100%信じてはいけない/常にチェックしておかなければいけない、ということが感じ取れます。

 

・・・・・・・・

こうした副業だけでなく、不動産投資でも「節税」をキーワードにした投資紹介は後を絶ちません。

 

不動産投資で税金を減らせる/サラリーマンに合法的に可能な所得税対策などとよく謳われますが、そうした言葉はたしかに聞こえはいいのですが、裏に潜む根本的な問題点を知らずにいるとどこかでしっぺ返しにあう恐れもあります。

 

副業が脚光を浴びるようになるにつれ、収入を追加で上げることを目的にせず、いかに経費を計上して赤字を出して税金を取り戻すか・・・ということを目的に副業をはじめる人が散見されるようになってきました。

 

でも、よくよく考えればわかるようにそれはちょっと違うでしょ、と言いたくもなります。

 

副業をする目的は「節税」などではなく、単純に「収入アップ」のほうにあるハズです。

 

この点は不動産投資でも同じことが言えます。

 

不動産投資における家賃収入は「不動産所得」に該当し、事業所得と同じように収入から経費を差し引いて赤字になればその分を給与所得から差し引くことが可能です。

 

それを謳い文句にサラリーマンに不動産投資を強く推奨する業者もいるようですが、こうした所得税の節税を目的にする不動産投資は誤りだと思います。

 

不動産投資を行なう目的はあくまでも長期的/安定的に家賃収入を得ること=自分の収入アップにあるハズです。

 

短期的な節税効果だけを目的にして不動産投資を始めると、本来長期で所有していれば得られるはずの大きな収益を取り逃すことにもなりかねません。

 

節税を目的にしてしまうと、安定的に収益を得られることよりいかに経費を計上するか(つまり損を出す)・・・といったことばかりに意識が向かい、その結果、赤字続きで一向に儲からない・・・ということにもなりかねません。

 

節税の視点で不動産物件を選ぶことはむやみな高額商品の購入につながり、将来的な投資の失敗につながります。

 

所得税の節税効果が持続したとしても、それは赤字状態の継続で賃貸事業が成立していない状態を意味しますから、言ってみれば「なんのこっちゃ状態」です。

 

節税ではなく将来のための収入源を作ることを目的にして、堅実に資産形成を行なうことを意識するほうがベターです。

 

副業は節税目的ではなく、もともと自分の収入アップを目指して始めたことを忘れてはいけないですね。

 

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2019-12-12

    目に見えない妄想にいつまでも囚われてはいけない

    一休さんのとんち話はいろいろありますが、その中の一つにこんなのがあります。 あるとき、一休…
  2. 2019-7-24

    すべての人が「投資」を学ぶべき理由とは?

    大学生が卒業して社会に出たとき、ほとんどの人の財布の中身はほぼ横並び状態で、大きな差はまだついていま…
  3. 2021-9-6

    【重要】「持ち家志向」の前に持つべきものとは?

    これまでの日本人の人生設計の中には「持ち家志向」が根強くあったと思います。 社会人になった後、…
  4. 2025-2-6

    財資産1億円あれば将来の経済的不安は解消される・・・

    ある外資系金融機関の2020年の調査では、日本人で1億円以上の資産を持つ人は約376万人にも上るそう…
  5. 2017-1-10

    労働力不足→有効求人倍率上昇→技術革新

    仕事選びで極端なことを言うと、自分の希望する基準を下げれば世の中にそこそこの職(求人)はあります。 …
  6. 2022-1-29

    宿命から脱却して運命を引き寄せる/機会を創造する

    「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」とは、株式会社リクルートの創業者/江副 浩正氏の言葉…
  7. 2018-8-7

    「働く」のは自分ではなくお金を!

    海外旅行に行くといつも思うのは、たとえ自分が飛行機に乗って雲の上だろうが、客船に乗って海の上だろうが…
  8. 2019-8-25

    不動産投資では「経営者」としての意識が必要→だから面白い!

    投資であれば、どんなことでもリスクが存在しています。 ここで言う「リスク」とは、本来は「不…
  9. 2017-10-6

    去年よりは今年、今年よりは来年!毎年収入を増やす発想

    人は、お金の絶対額が同じでも上がってその金額になるのは嬉しく、下がってその金額になるのは悔しく感じる…
  10. 2017-6-7

    率を改善するのか?数を改善するのか?

    学校で、クラス対抗で「女子生徒の宿題提出率」コンテストをしたとします。 ところが、あるクラスの…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る