世の中、お金があればほとんどのものは手に入ります。
商品・サービスの提供者は何とかして消費者の財布のひもを緩めさせよう・・・と、いろいろな購買意欲を煽る広告宣伝を駆使してきます。
巧妙な仕掛けが私たちの生活の中でいくつも張り巡らされています。
それだけに拝金主義やマネー万能主義が蔓延(はびこ)りがちだと知っておくことも大切かもしれません。
だからこそ、人は現実と自分の能力を直視し、お金に対するある種の「見切り」と「見極め」を行なうことが大事です。
たとえば、サラリーマンであれば、自分は資本家ではなく労働力を売って給料をもらっている立場であるという「見極め」・・・です。
続いて、雇われの身である以上は自分の収入を自分で決めることができない/限界があるという「見切り」・・・です。
この「見極め」と「見切り」は決して諦めや絶望の上にあるものではありません。
この見極め・見切りをすることで己を過信せず、謙虚な姿勢で今後の家計を構築していく糧とすることが大事です。
お金に対する向き合い方、付き合い方は大切なことですが、いずれもその見極めから始まります。
その見極めがあるからこそお金と適切な距離を保てるようになるのだと思います。