世の中には、意図的に自分で描いた人生のステップを踏んで人生を謳歌していく人がいます。
サラリーマン→個人事業主→法人社長という流れで、自分が働く環境を広げていく人もいます。
大学を卒業した後、まずは自分に社会の常識と非常識を身につけるため、はたまた、さまざまなビジネススキルを身に付けるためにあえて企業組織に依存している状態(=修行期)を経験します。
会社内では上級職位まで出世して経営を学びます。
ある年齢でいよいよ会社を辞し、自分で事業を起こします(=起業期)。
しばらくは個人事業主として社会と新たな関係性を持ち、自分の次の成長に向けて雌伏時期を過ごします。
やがてある段階で、法人を設立し、個人事業主から晴れて会社の代表取締役に就任し、それまでの無限責任から有限責任へと切り替えます(=独立期)。
起業期は自分の頑張りが収入に直結してくるのでお金を稼ぎやすいかもしれません。
50頑張れば50に相当する見返りがあり、100頑張れば100に相当する見返りがあるわけです。
ただし、個人事業主だと仕事を一人で完結させる必要があります。
まあ、他人に仕事を振ることができない代わりに、売上から自分以外の人件費が出ていくこともありません。
何かあっても自分さえ頑張れば何とかなる・・・という意識が固定化されます。
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ところが、次の独立期に入ると徐々にその構図が変わっていきます。
それまでは「自分の頑張り」で何とかなっていたものが、なかなかそうならなくなっていくのが 「独立企(起)業」の段階です。
ここを理解していないと、余計にアクセルを踏んでヘンなスピードを出したり、曲がるべきところで曲がらず真っ直ぐに進み続けて・・・最後には事故ってしまう(会社をつぶす)ということになるかもしれません。
かつての優秀なサラリーマン、少し前まではそれなりの個人事業主であった人の一つの「なれの姿」です。
そうならないように気を引き締めて謙虚に世間と接していると、ここを無事に乗り越えることができて、新たな次元の世界に突入していけます。
新しい成長が始まります。
このようなことをすべて想定・理解し、そこまで自分の将来を見据えたうえで、今はあえてサラリーマンという働き方をしている人は、本当のビジネスマンになれると思います。