世の中にいろんな「資格」が存在していますが、高学歴の人であれば一度は「国家公務員/医師/公認会計士/弁護士/税理士/司法書士/弁理士/不動産鑑定士」・・・などの資格取得を検討したこともあると思います。
これらの資格試験は偏差値75を超える難関試験で、それなりの頭脳を持つ人でなければ合格することは至難です。
この手の資格を取得して国に認められた「士業」の肩書を手に入れるためにはかなりの時間を学習・勉強に費やす必要があります。
でも、資格を取ったらすぐに何か良いことがあるのではなく、それはあくまでもスタートラインに立てることでしかなく、そこからが本当の始まり・・・です。
それらの資格を取得・所持することができても、その次に「自分自身を商品として提供する商売」が必要です。
ビジネス用語で言えば「マーケティング/セールス」です。
それが適切にできないと、資格はタダの「宝の持ち腐れ」になります。
人は徐々に老いていきますから、資格を取ったときと同程度の頭脳・ひらめき・発想を生涯にわたって持ち続けることはできません。
自分が老化・ケガ・疾病によって働けなくなった瞬間にたちまち詰んでしまいます。
それは自営業(自分でお金を稼ぐために働く人)の悲しい宿命です。
また、どの士業資格も数万人規模の資格保有者がいる(コンビニの数よりも多い?!)ことも忘れてはいけないことの一つです。
つまりはライバルが多い・・・ということです。
せっかく資格を取得したのに仕事が無い、という状況の人も多くいる・・・と容易に推察できます。
資格を持っていれば自動的に年収がアップするわけでもありません。
資格を持っていれば安泰だ!・・・という時代ではないということです。
長期視点で見た場合、いったどれだけの人が資格(スキル)取得までの膨大なお金、時間、労力という投資に対する経済的なリターンを得られるのか?
果たして、「独立後」の世界でやっていけるのか?
はなはだ疑問です。
自己満足や一つの実体験として資格取得の道を経るのは良いとしても、資格を活かして家計の収入に活かすという面で見たなら、相当の覚悟と労力がないとあまり意味のないことになりかねない世界だと思います。
資格取得が良くないわけではありませんが、人生ではいろんなことが起こり得ますから時にはサッサと方向転換して別の選択肢を選ぶ決断も大事だと思います。