ドラマやマンガの中では、敵を掴まえたときに両手を縛り上げて親分(トップ)の前に連れてくるシーンがあります。
そして、中途半端な立場にある若い衆が「親分、殺してしまいましょう」と物騒なことを平気で言い放ちます。
すると、その親分(トップ)は「そうするのは簡単だが、ここでそうやっても何の得もない、もうちょっと・・・・・・」と別の意見を述べます。
感情的・短絡的思考をする中途半端者と、論理的・統括的思考で判断するリーダー格の違いが表れているシーンです。
人生でもこれと似たようなことが起きります。
つまり、「今ここでやろうと思えばできるけど、それをするよりももっと長期的視点に立ってあえてここではしないという選択肢のほうがベターだな」と判断できるようなシーンです。
一時の感情に流されてその場限りの判断を下すよりも、長期的な視点で捉えて長い目で見た判断を下すほうがトータル的に見て得になる・・・ということはよくある話です。
プライベートでもビジネスでも・・・です。
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例えば、ここで1億円の収入(売上)を得られると仮定します。
プライベートではあまりない話ですが、ビジネスではそれなりにある話です。
収入・売上は仮に同額であれば、一時金で全額をもらうより長期にわたって分割でもらったほうが良い場合があります。
主な理由は「税金」の問題があるからです。
1億円を何年にも分けて1年あたりに得られる金額を減らしたほうが単に税金だけをみればその方がオトクです。
一時的に得られる1億円にかかる税金と、仮にそれを分割して50年でもらう(=1年あたり200万円)ときの税金とでは雲泥の差があります。
一時的な快楽・喜びに浸るか、何年~何十年にわたって少しずつ喜びを分けるか・・・の違いですが、後者の方に分があるケースは少なくありません。
若いときはついつい「今しか見ない」というクセを身につけがちですが、そうした「今しか見ようとしないクセ」を早く捨てて長期的見地で物事を見られるように努めることは大切なことだと思います。