傘屋を営む長男と靴屋を営む次男がいる親の話があります。
その親は雨が降ると靴屋の次男の商売が成り立たないと嘆き悲しみ、天気が晴れると傘屋の長男の商売が成り立たないと嘆き悲しみます。
天気は「雨が降るか降らないか/晴れるか晴れないか」のどちらかですから、つまり、その親は一年中毎日嘆き悲しんでいることになります。
そんなネガティブな日々を送る必要はありません。
発想を逆に転換すれば良いだけです。
雨が降れば「長男の傘屋が儲かる」と喜び、天気が晴れたら「次男の靴屋が儲かる」と喜べば良いだけです。
出来事・物事は一つでも、そのとらえ方はさまざまです。
人の感情はそのとらえ方でいかようにも変化しますし、どうせならポジティブで楽しく嬉しい感情を持ちたいものです。
少なくとも、わざわざ悪いほうのとらえ方を選ぶ必要はないと思います。
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人によっては、自分がこれまで数十年と生きてきた人生のありとあらゆるシチュエーションから「頭にきたこと/傷ついたこと/許せなかったこと/悲しかったこと」などを後生大事に抱え込んで(覚えて)いて、これらをもって「自分の人生は何て不幸なんだ・・・」と自分で自分を苦しめている人がいます。
自分を悲劇のヒーローに仕立てることを結論付け、主張しているようなタイプの人です。
そういう人は最初から「不幸だ」という結論を持って生きているわけで、己の人生に常に不満をもっています。
これとはまったく反対の思考をする人もいます。
つまり、どんな状態からでも幸せ感を感じられる道を見出せる人です。
そういう人は何をしているのか?というと、「人生のありとあらゆる事象から幸せの根拠を見つける」ことをしています。
極論を言うと、これが人生を幸せに生きるためのマニュアルだとも言えそうです。
人生を幸せにしてくれるタネは無限に落ちています。
それをタネだと気づかず拾おうとしない/あるいは真逆に捉えて不幸せ感を見出す要素に仕立て上げていると、いつまで経っても人生は不幸なものに思えます。
そんな罠に嵌らないよう、陽転思考・ポジティブシンキングといった発想で物事を捉える姿勢が大事だと思います。