購買心理学では、「人は感情で購入を決定し、理論で正当化する」と言われます。
人が商品・サービスを購入するのは「必要だから」という主観的判断よりも「欲しいから」といった感情によるところが大きく、また、人はひとたび何かを購入したらその行為を行なった自分を正当化しようとする傾向があります。
だから、購入した後はいかにしてその行為(=購入)をもっともなことだと自他ともに言い聞かせるかに意識が働き、そのためネガティブな情報の入りを排除してポジティブな情報ばかりを入手しようとします。
人ってそういう生き物だと思います。
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人間が生来持っている基本欲求には8つあると言われ、その8つとは次のとおりです。
1.生き残り、人生を味わい、長生きしたい
2.食べ物、飲み物を味わいたい
3.恐怖、痛み、危険を免れたい
4.性的に交わりたい
5.快適に暮らしたい
6.他人に勝り、世の中に後れを取りたくない
7.愛する人を気遣い、守りたい
8.社会的に認められたい
ビジネス(特に営業活動)では、これら8つの基本的欲求に訴えかけると良いと言われ、うまく焦点が合うと商品の売れ行きが数倍から数十倍も変わるとも言われます。
時間があるときにでも、これらの8つの心理欲求を具体的にどのように自社商品に適応させるか?・・・と検討してみると良いと思います。
営業活動は奥が深いですから、基本原則を大切にしながらさまざまな応用技を活かすと自社の利益に貢献できると思います。