日本人はどちらかというと「お金=汚いもの、お金持ち=悪人」・・・といったイメージを持つ人が多いとよく言われます。
幸い、私の周りにはそうした人はいないのですが、これはたまたま「類は友を呼ぶ」現象が起きているだけだと私は思っています。
では、なぜそういうふうに思う人が多いのか?
原因はおそらくこうです。
幼少の時から親しむ童話や絵本などの物語において「お金持ちや権力者を悪人として描かれていることが多いから」・・・。
言い換えれば、それらの物語の作者自身がそう思い込んでいるからであり、あるいは作者たちにそうした圧力がかかっていたのかもしれません。
その結果、まじめに本を読んで育った子や両親や祖父母から絵本を読んで聞かされた育ちの良いお子ちゃまたちは、いつしか心の中に「お金は汚い、悪だ、醜い、求めてはみっともない・・・」などといった連想が芽生えていったような気がします。
実際、そうした物語の多くは最終的に「お金よりも大事なものがある」「友達や愛情が大事だ」・・・と伝えて終わりますし、まあ、そのこと自体は正しいと思います。
でも、「お金は悪い/お金は大事ではない」などといったことが潜在意識に当たり前の文化として刻まれてしまった子どもが大きくなる過程でそれを覆していかない限り、なかなか「お金の追求」をすることができません。
そうして、ついにはサラリーマンとしての定年退職を迎えるようになり、そこから慌て始めたり、悩み始めたりします。
「あー、お金がない/足りない!」・・・と。
「お金は、お金以上に価値があることを実現させてくれる」道具だという認識を持つことが大事です。
お金持ちであってもなくても、人間には良い人もいれば悪い人もいる・・・というただそれだけのことだ早く気づき、お金の有効性を正しく認識することが大事だと思います。