サラリーマンの中には資格マニアと呼ばれるくらいに、たくさんの資格を取得している人がいます。
それはそれで大変素晴らしいことだと思います。
中には特に意味もなく「資格を取ること」が目的となって、何でもいいから・・・と手当たり次第に資格を取ろうとする人がいますが、まあご本人の勝手ですからそれも良し・・・です。
うまくないのは、今の生活を改善して将来の経済的不安を解消するために「さあ、資格を取るぞ!」と意気込むパターンです。
一つ気づいてもらいたいのは「私は○○の資格があるから将来にまったく不安がありません」・・・と言う人が果たしてどれくらいいるのか?ということです。
少なくとも私が知っている限り、そうしたセリフを吐いていたのは医者くらいです。
それ以外には弁護士・会計士・税理士にしても聞いたことがありません。
まして、それよりも取得が易しいとされている他の資格・検定試験などでは、資格を持っているから将来の経済的不安がない・・・という人はいないと思います。
同じく「私は銀行預金がたくさんあるから将来の不安はないです」と言う人にも会ったことがないし、「私は株をたくさん持っているから将来の経済的不安はありません」と言っている人にも会ったことがありません。
でも、「私はマンションを持っているから将来の経済的不安はないです」と言う人には何人も会ったことがあります。
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○○等の資格を取得したとしても、多分将来の経済的不安が解消されることはないと思います。
そういう意味では、中高年サラリーマンが今から将来の安心のために資格の取得に励むことは意味がないことだと思います。
若い人であっても、そのエネルギーをもっと別のところへ向けるほうがベターかもしれません。
もちろん、業務上(仕事上)その資格が必要だとか、自分の趣味の世界で資格をとることには何ら問題はありませんし、仮にそうでなくても他人がとやかく言うことではないので、資格取得に精を出すことを否定するつもりはありません。
ただ、「将来の経済的安心を得るために」資格を取得する・・・という選択をするのは、その動機と決断にズレがあるのでは?・・・ということです。
資格取得で経済的安心を得られる、と思っている人は、果たして本当にそうなのか?と再考してみるほうが良いと思います。