社会人は頑張らなくていいから結果を出すことが大事

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私は現役リーダー時代に部下から「一所懸命頑張ります」と言われたら、苦笑いをして「イヤイヤ頑張らなくて良いから結果をキチンと出してくれればそれでいいよ」と返していました。

「頑張らなくていいから結果を出してくれ」という意識はリーダー職に就いている人は誰でも抱くものだと思います。

頑張った/頑張っていない・・・というのはその人の主観によるもので、一方、結果というのは誰もが認める客観的なモノです。

ある人にとってはそれほど頑張らなくても出せる結果も、別の人にとってはとても頑張った(つもり)でも出せない・・・ということはよくある話です。

受験勉強時代に「一日6時間勉強する」ことをほとんど苦に思わずにできた人もいれば(←つまり本人にとっては頑張っていない)、「一日3時間勉強する」ことが自分では相当に頑張ったつもりの人もいます。

大事なのは「合格に必要な点数を取れたかどうか」という結果であり、そこに至る過程の「本人の気持ちが頑張っていたかどうか」は関係ありません。

仕事も同じです。

本人の気持ちが頑張ったかどうか・・・は関係ありません。

大切なのは「求められる結果を出せたかどうか」です。

仕事とは「会社が求める需要に応える」ことです。

頑張る/全力を尽くすというのが評価されるのは何とかギリギリのところで結果を出せたときで、そうしたときには「最後ホントによく頑張ったね(だからどうにか目標をクリアできたね)」と認知される場合くらいです。

これもキチンと結果を出したことに対してもらえる賛辞と言えます。

逆に、最後のひと踏ん張りが足りなくて結果を出せなかったとすれば、(本人としてはどんなに頑張ったつもりでも)それはもうボロクソに言われるだけです。

あと一歩どうしてもっと頑張らなかったんだ!・・・と叱責されるのがオチです。

頑張ります/全力を尽くします・・・という聞こえの良い美辞麗句・決意表明は社会人には通用しません。

上司や先輩社員や取り引き先や顧客が欲しいのは、頑張ってもらうことではなくて、「約束した結果を実現してくれること」です。

一所懸命頑張りました、でも上手くいきませんでした・・・は許されない世界です。

それが許されるのは大学のサークル活動までです。

社会人として給料をもらうというのは成し遂げた結果や成果の対価なのだということに気づいて、本人の主観で頑張ることがゴールではないと知ることが大事です。

そして、ここがまた重要な点ですが、「全力を尽くさなくても/頑張らなくても/とにかく結果をキチンとだせば良い・・・」という見地に立ったら、じゃあ、頑張らずにどうやって結果を出せばよいか?と発想することができます。

この概念に気づいた瞬間から生産性の向上という命題がスタートしますしますし、ここからこそが頑張るべきところだと思います。

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