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出来事は一つ、とらえ方はさまざま・・・です。
「同じ出来事・物事・事象に接しても、人によってその捉え方はそれぞれ異なるものだ」という意味です。
この原則を理解していない人は「自分が思ったことはみんな同じように思うハズでそれ以外だとしたらその人はおかしい奴だ」という驕りと傲慢さを持っています。
たとえば、「雨が降っている」という事象は一つですが、外回りの営業マンや晴れ着姿の人はこれを「スーツ・着物が濡れる/傘が必要」という捉え方をします。
一方、農業を営んでいる人は「これで作物が育つぞ」という捉え方をするかもしれません。
置かれている環境や境遇によって同じ出来事・事象であってもその捉え方はマチマチになるというわけです。
そして、その捉え方が次に「感情に影響を与える」ことにつながります。
上記の例で言えば、前者の場合は「イヤだなあ」となり、後者の場合は「嬉しいなあ」となります。
「雨が降っている」という一つの出来事・事象に対して、「イヤだなあ」という感j票を持つ人もいれば「嬉しいなあ」という感情を持つ人もいるわけで、原因は「その出来事のとらえ方にある」と言えます。
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モノの本にはこんな例がよく出てきます。
「盲目の人が象を触った
一人はツルツルだと言い、
一人はザラザラだと言い、
一人はふさふさだと言った」
そこにある「象」は一つですが、その捉え方は人によってさまざまです(触っている場所が違う)。
誰かだけが正しくて他はみんな間違っているわけではなく、「みんながそれぞれに正しい」と言えます。
残念な人には「物事の一面しか見ることができない/見ようとしない」という特徴があります。
物事は多面体なのに一面しか見ないと「バランス」が崩れます。
一部だけを切り取ってあたかも全体のように言うのはミスリードを誘発します。
昔からマスコミがよく使う手で、テレビの映像や報道では一部だけが切り取られてそれがすべてかのように流れてきたりするので要注意です。
見極める目を持たない人はミスリードされて偏見を抱いてしまいます。
ネットニュースでも、クリックしてもらいたいがためにかなり誤解を生む表現や写真(記事と無関係)を載せて誘導しているモノもあります。
インチキ・・・です。
三流、四流レベルの仕事をしている輩だと思います。
一部だけを切り取る者に騙されてはいけないですし、そうした意図的な悪さに気づけるだけの力量が欲しいところです。
「出来事は一つ、とらえ方はさまざま」・・・だと深く理解し、一部だけで全体を表そうとするワナに引っ掛からないようにしたいものですね。