最近では当たり前になってきた「Aという商品を購入する際にBという商品をおススメする」という販売手法は、元はと言えば(私が知る限り)マクドナルドで有名になったのだと思います。
マクドナルドでハンバーガーと飲み物を購入した際に、店員さんが「ご一緒にポテトはいかがですか?」・・・というアレです。
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金額の大きさは違いますが、人は住宅を買うときは数千万円の買い物をするわけで、そのときに「あと○○をお付けしませんか?10万円ほどでつけられますよ」と営業マンに言われると、ついそのとおりにしてしまいがちです。
車を買うときも同様です。だいたい新車を購入しようとすると数百万円かかりますから、そこで「○○をつけると今ならたった5万円です・・・」と言われると、「まあそのくらいならつけておこうか!」と思ってしまいます。
金額の差が大きいときほど、人の気持ちは普段とは違う錯覚を起こし、高額商品の購入をためらわなくなります。
10万円という金額は普段の生活では「大きい」のですが、数百万/数千万円の買い物をするときの自分にとっては不思議と「少ない」金額に思えてしまうものです。
「財布の紐が一番緩むのは商品を買った直後」とか「超高額商品を買えば買うほど、高額商品であっても低額料金に見えてしまう」という現象が生じるわけです。
消費者の立場で言うと、そうしたときこそ充分に気をつけるべきタイミングです。販売者側の立場で言えば、実に売上アップのチャンスが多いタイミングです。
こうした人間の購買心理を知り、場合によっては備えつつも、ときには逆手にとって大胆に攻める・・・ということは大切だと思います。