業態やビジネスモデルの仕様にもよると思いますが、私は原則として「ビジネスでは値引き交渉には一切応じないほうが良い」という考えを持っています。
なぜなら、ひとたび値引き交渉に応じてしまうと、次回からも必ず値引きを要求されるからです。
不思議なもので、値引き交渉に応じる会社には値引きを求めたがる取り引き相手ばかりが寄ってきます。
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仮に、値引き交渉に応じていくらかの値引きをしたとします。
表面的には微笑んでいても内心ではやはり悔しいものです。
モチベーションが下がります。
意図しなくてもやる気が薄れて、場合によっては手抜きをしてしまいかねません。
そのときに、「だって値下げさせられたんだからこれくらいしょうがないよな・・・」と自ら正当化したりします。
一方で、値引きに成功した相手がどう思っているか?というと、それほど感謝をしているわけではありません。
してやったり・・・とニンマリするのも束の間で、「なんだ、だったら最初から安くしてくれよな・・・交渉しなかったら高くふっかけられたままだったな・・・
本当はもっと安く値引きできたかもしれないな・・・」とちょっと疑心暗鬼に思っています。
結局、値引き交渉に応じると、双方ともに不幸になるような感があります。
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逆に、一切値引き交渉には応じない!という姿勢を貫くと、最初に提示した価格が正当なものだと相手も思ってくれます。
交渉のための無用な時間のやり取り、無駄な消費時間・手間もありません。
本気度が維持できて、モチベーションを高く保ったまま仕事ができます。
そして、値引き交渉には応じなかった代わりと言っては何ですが、相手の期待した結果を1%でも上回るような高品質の商品・サービスの提供を行なうことが肝となります。
そうすれば、その顧客は安心して次回もリピート客として購入してくれます。
冒頭に書いたように、業態やビジネスモデルの仕様にもよるのですが、原則として「値引きしない」というポリシーのもとで「品質で勝負!(=満足・感動させる)」という発想が良いと思います。