上場企業の中にはカリスマ経営者と呼ばれるような特異な人がいます。
上場企業ですから、一般の人でも誰でも自由にその会社の株式を購入することができます。
そんなカリスマ経営者が第一線を引退して普通の経営者に経営をバトンタッチすると、投資家から見たときに「普通の会社」に見えてしまいます。
この「普通の会社」に見えることで高い評価をする人もいれば、逆に低い評価をする人もいます。
これが人間の面白いところですね。
出来事・物事は一つでも、そのとらえ方はさまざまなわけです。
良くも悪くもカリスマ経営者は常人とは異なった発想・思考・行動をするので、それを常人が予測をするこは難しく、予測できないということはそれだけ「リターンもリスクが高い」と言えます。
カリスマ経営者の存在を高評価する人は「リターン」に焦点を当てていて、低評価する人は「リスク」に焦点を当てているわけです。
また、常人と違うからこそ飛び抜けた成果を上げる可能性が高くなるわけですが、その分だけ引退したときの穴は大きくなります。
リターンとリスクのどちらに焦点を当てて判断するかは人それぞれですが、多くの場合人は「リスク回避」に走りがちです。
だから、カリスマ経営者のいる会社というのは投資家から見れば敬遠されがちになるのだと思います。
現・経営者は、自分がカリスマ経営者になろうとするよりも、自分の次の経営者をいかにして優秀な経営者として輩出するか・・・を考えるほうが大事なことだと思います。