
「花咲じいさんといじわる爺さん」という昔話があります。
おじいさんが2人登場する物語ですが、両者とも「枯れ木に灰を撒いた」という点で、やったことは同じです。
でも結果が違います。
行為自体は同じなのに、導かれる結果が違うということは、そこに加わる外的環境の違い/外力の違いが関係しています。
外力・・・これを斜め方向に拡大解釈をするなら「運の良さ」になります。
「運が良い人」は何をやっても「自然に最善手を打てる・・・なぜなら運が良いから」であり、その逆の人は「何をやっても裏目に出る・・・なぜなら運が悪いから」ということになります。
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経営オンチの人の中には「ライバル不在」のブルーオーシャンの市場ばかりを狙いたがる人がいますが、ここで気をつけなければいけないのは、「なぜライバル不在なのか?」という点です。
単に「ライバル不在」と言っても、背景にある要因によって対処法が変わってきます。
「その市場・ビジネスが盲点だから」いないのか?あるいは「誰がやっても稼げないからいない」のか?
これら2つの区別がつく人が「ライバル不在」と言うなら良いのですが、単に勝負したくない逃げの姿勢で「ライバル不在」といっているなら大きな勘違いで、それだときっと稼げません。
ビジネスでは「ライバル盛りだくさん」だからこそ「おこぼれ」とか「共存」といったこともあります。
現に、ラーメン屋が多い地域では新規にラーメン屋が出店したりしますし、学習塾の多い駅周辺には他の学習塾も後から開塾してきます。
稼げる人は「ブームに乗る=外力を使う」ことをします。
そうじゃない人は内力(自助努力)だけでどうこうしようとしますが、結局、外力を駆使する人に負けます。
外力を味方につけるように生きるほうがもっと簡単に稼げます(楽しく生きられます)。
外力という運の良さを味方にできるかどうか?
は経営の重要なポイントの一つですが、そのためにもさまざまな学びと善の行動を繰り返していくことが大切だと思います。