外国に行って何が困るか?!と言って「言葉」以上に困る要素はない・・・と思います。
それくらい意思疎通(コミュニケーション)は重要で、そのためにも言葉(言語)が通じるかどうかは大きなポイントです。
だから、観光地や市場を歩いていてフッと「日本語」が聞こえてきたなら、思わずその声のほうを向いてしまうのが人の性(さが)だと思います。
たとえば、異国の地でガイドに連れられて道を歩いているとき、背後から急に声をかけられ、「ソコノオニイサン!ホンモノアルヨ!ヤスイヨ!」などと言われようものなら思わずその人を見てしまうハズです。
言えるのは、その商売人はこちらが日本人だとわかって話しかけてきたのではなく、道行く人すべてに声をかけ、たまたま日本語で声をかけて振り返った人なら日本人と判断し、中国語で話しかけて振り返ったら中国人と判断し、韓国語で話しかけて振り返れば韓国人と判断する・・・というだけのことです。
でも、これって結構すばらしい見込み客探しだと思います。
〇〇語で話しかけて反応した人(振り返った人)が〇〇人・・・という判別方法は面白いやり方だと思います。
「声をかけて振り向いた人が見込み客」・・・というわけです。
これはある意味でマーケティングの核心をついていると言えます。
人は、自分が関心・関係のあるキーワードが聞こえると即座に反応してしまうものです。
大勢が集まる騒がしい集団の中であっても、どこからともなく自分の名前が聞こえてくるとついそちらを向いてしまうのが人間の特性です。
どんなに騒がしい環境下でも自分の興味のあることや自分に関係のあること(自分の名前など)なら聞き取れてしまう能力を人は有しています。
自分に関係のあることだと思わず振り返ってしまう・・・という人間の習性を利用したマーケティングは至るところで活用されています。
逆に言えば、自分に関係のないことや興味のないことであればあっさり聞き流してしまうのも人間の特性です。
こうしたことを自社のビジネスに活用して見込み客を効率よく効果よく集められると良いですね。