社長の悩み・心配事はだいたいこんなことです。
1.業績(資金繰りなども)
2.社員絡み(人間関係、採用、労務など)
3.後継者問題
1.の問題が9割くらいを占めていると思います。
社長(経営者)はそういうものですね。
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もちろん、その会社や経営者や所属する社員によって社長の悩みは日々変動します。
それ以外にも社会情勢などによって経営者は悩みごとを膨らませたりしぼませたりします。
大事なのは、社長一人でそうした悩みや心配事を抱えないことです。
一人で抱えず、社内で同じく抱えてくれる人を見つけて・・・その人にも抱えてもらうことが大切です。
そうすれば、悩みが自分の中で占める割合を減らすことができます。
たとえば、業績について自分が100%悩むのではなく、自分は50%、営業部長が40%、経理部長が10%とかです。
社員絡みなら、自分が50%、人事部長が50%などと分散すればいいわけです。
なぜなら、それぞれの担当役員や部門リーダーだってそのことについて日々悩み、不安と心配事を抱えているのは事実だからです。
そうでないリーダーはリーダー失格ですね。
一人で悩むより、複数で悩む方が解決策、打開策は見つかりやすいものです。
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上位職に就いているリーダーは、下位職に就いているリーダーや一般社員にいかにして悩み・心配事(←当然仕事上のことです)を「共有」(=おすそ分け)できるかがマネジメントの要諦の一つです。
心配のおすそ分けが大胆にできればできるほど自分の負担は減りラクになります。
別にラクになることが目的ではなくて、そうすることで下のリーダーや社員を育てることが目的です。
いくら心配事を分散すると言っても、最後に全責任を持つのはやはりトップである社長の務めですから、社長にはそれらを放棄することは許されません。
社長は「後はよろしく!」と責任を押しつけることはできないということです。
社長は、心配の仕方や対処の仕方を教えてあげて、それを乗り越えたときに一緒に喜ぶ姿勢を持つとより組織力が強化されます。
そうやって経営者感覚を身につけた人を増やすためにも、多少の負荷を与える(=心配事を共有する)ことは大事だと思います。