有名な営業の話にこんなのがあります。
ある靴の営業マンがある国へ行ったところ、現地の住民はみんな裸足で生活をしていた。
→ 社員Aはそれを見てがっかりし、本社に「ここはダメです。誰も靴を履いていませんから売れそうにありません」と報告。
→ 社員Bはそれを見て歓喜し、本社に「すごいです!誰も靴を履いていないので爆発的に靴が売れそうです!」と報告。
まったく同じ現象を見て、まったく同じ事実を報告(=誰も靴を履いていない)したところまでは同じですが、そこから導かれた意見・感想が真逆だったわけです
(Aは「だから売れない」と報告、
Bは「だから売れる」と報告)。
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事実は一つでもとらえ方は人それぞれで千差万別だというたとえでよく取り上げられる話です。
ビジネスという観点で言えば、さらにこんな解釈をすることもできます。
→ 靴を販売するのではなく、現地の人に靴の文化・習慣を教えてあげて、いっそ靴はタダであげてしまう。そして、「靴の修理屋さんを開いて靴の修理でお金を稼ぐというビジネスモデル」を展開する・・・です。
AかBか?・・・という選択肢に囚われることなく、そこから「C」という新たな選択肢を導く発想です。
リーダーはそうした柔軟な発想を持つことも大事です。
従前どおりのビジネスモデルを踏襲するだけではなく、時代の狭間やパラダイムの転換が起きた時は余計にそうした発想法が重要になると思います。