人はみんな平等だ・・・と学校で教えられ、実際、多くの子どもたちはそういう概念を持ったまま大人になっていきます。
ところが、実社会に出ると誰もがそれが「間違いだった」と気づき、遅かれ早かれ「平等は幻想で不平等/競争社会が現実だ」・・・と認識します。
競争によって優劣や勝ち負けが決まり、そこに待つのは平等ではない結果です。
「えこひいき」が蔓延(はびこ)っているのが人間社会です。
平等でないのはおかしい!と不平不満を言っても、周りから無視されたり放置されるのが関の山です。
自分の努力不足や結果不足を棚に上げて不満ばかり言っていても人生は好転しません。
極端に言えば、えこひいきされる人間にはなれそうもありません。
社会に出れば良くも悪くも数々の「えこひいき」が待っています。
実社会では「えこひいきは当たり前」と思ったほうが当たりです。
人間が一定数集まれば、その中に「えこひいきされる人」と「えこひいきされない人」が生まれるのは必然です。
ただし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。
それは、「えこひいきされる人間というのは実は、他人が知らないところで、他人が想像もできないレベルの努力を淡々と行なっているか、もしくはそれなりの高い実績を着実に残している」・・・ということです。
「あいつだけえこひいきされてズルい!」と不平を言う人の中には、努力・研鑽が不足していたり、特段目に付く実績もないのに、単に自己都合的に利得を得たい!という虫のいい魂胆をしている人がいたりします。
そういうのを世間では「わがまま/世間知らず」と呼んだりもします。
人は、努力をしている人を「感情的に」えこひいきしたくなるものです。
実績をキチンと出している人を「論理的に」えこひいきしたくなるものです。
社会に出たら「平等至上主義」から早く脱却し、努力をして実績を出すことを強く意識するほうがその後の人生を早くハッピーに過ごせるようになると思います。