ネーミングというのは、商品にとっては命綱であって、同じ商品なのにネーミングを工夫しただけで鳴かず飛ばずの商品が大ヒット商品となるケースはよくあります。
「青ネギ」という商品名ではほとんど売れなかったネギが「万能ねぎ」と変えただけでバカ売れになったという例もあります。
「刻み海苔ハサミ」では売れなかったのが、「秘密を守りきるハサミ」と変えたところ大ヒットしたという例もあります。
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会社の社名にもいろいろな由来があります。
社名のネーミングも大切です。
なぜなら、そう簡単には変えられないし、創業者や経営者の強い思いが篭(こも)るのが会社の名前だからです。
トヨタ自動車は、創始者の豊田佐吉(とよだ さきち)にちなんで、元々は「トヨダ」と「タ」が濁って「ダ」であったそうです。
当然ロゴなども英語では「TOYODA」だったようです。
ところが、ある段階でアメリカに輸出をするときに英語での新トヨダマークを作ることになり、その時に「トヨダ」ではなく「トヨタ」が採用されて、以来「トヨタ」となったらしいです。
1.濁音がない方が言葉の調子がいいとか、
2.カタカナ総画数が8画で縁起がいいとか、
3.創業者の名字から離れることで個人企業から社会的企業へと発展する意味を込めた
とか
・・・いくつも理由があるようですが、結果として世界を代表する優良企業の一つとなったわけですから、やはりネーミングは大事ですね。
私はネーミングのセンスがない(弱い)と自覚しているので、そうした分野においてはいつも他人の知恵に委ねるようにしています。