武闘マンガには「真気」という言葉が出てきます。
「真気」は誰でも有しているもので、その人がその人であるための最終的な根源でとても重要なもの・・・とされています。
それを失ってしまうと待ち受けるのは「死」のみです。
だから、決して「真気」を漏してはいけないし、もし真気を使うとしたらそれは「死を覚悟したときだけ」です。
最期の最後で真気を使うことで絶体絶命のピンチを脱して逆転勝ちする!・・・というのはマンガでありがちなパターンです。
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世間には一時的に成功者として名を馳せたものの、いつしか「消えていった経営者/投資家」がいる一方で、「生き残り続けた経営者/投資家」もいらっしゃいます。
その決定的な違いはいったいどこにあるのか?
共通しているのは、一度は独自のビジネスや投資手法などによって「成功者」になっていた時期があった・・・ということです。
けれども、今日に到るまでその状態を継続できてきたかどうかで差がついています。
生き残れている人のほうが少なく、多くの人はみんな目が黒い内に潰れて消えていっています。
決定的な違いは、ビジネスや投資案件の良し悪しではありません。
上記の武闘マンガで言うところの「真気」を使い果たしてしまったかどうか・・・にあります。
始めたばかりの弱小の頃はとても大切にしていた「原資/元金」・・・。
ビジネスでも投資でも、それが無くなったらもうお終い・・・というその「原資/元金」に手を付けてはいけません。
むしろ、手をつけず、それをうまく活用してそこから派生して生み出された「収益金」を元にしてさらに収益を生み出していく・・・というサイクル(循環)で経営・投資を行ない続けることが重要です。
そうしている限り、決して倒産・破産という終焉を迎えることはありません。
この部分を理解していないと、いくら素晴らしい「器」を構築してビジネス・投資でお金を得られたとしても、最後には行き詰まって虎の子の「原資/元金」に手を出して消えゆく運命に陥ってしまいます。
生き残り続ける経営者/投資家になるために、当初の気持ち(=初心=この原資を元にして辛いことにも耐えて自分が成功するんだ!)を決して忘れてはいけないと思います。
比喩的な言い方になりますが、「真気」には手をつけない・・・真気は発することなく最後まで大切にとっておく・・・という意識が大事だと思います。