飛行機に搭乗し、もし万が一の緊急事態が起きて椅子の上部天井から酸素マスクが降りてきたら、「まずは自分が酸素マスクを装着すること」が是とされています。
幼い子どもと同乗した親などは「まず子どもから」という発想になりがちですが、機内の事前演習でも「まずは自分から」が推奨されています。
そうしたうえで、次に子どもや他の人などの装着を手伝うことが正しいとされているわけです。
ここで手順を間違えて、「まずは子どもから」としてしまうと、パニックに陥ってモタモタしてなかなか装着できず、そうこうしているうちに子どもも息が吸えず自分も息ができない・・・という両者共倒れになる恐れがあるからです。
まずは冷静に「自分から」が先で、そのうえで落ち着いて子どもの手助けをする順序が適切です。
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お釈迦様は、「他人を立たせ、その結果として自分がつぶれてしまったら、それは愚かなことである」と言ったそうです。
つまりは「自分の目的のために進みなさい」ということです。
他人を蹴落として自分だけが便益を得る・・・という発想はほとんどの場合うまくありません。
でも、他人に迷惑をかけないなら、そして自分の願望や夢や目標に向かう途中であるなら、「まずは自分優先」という発想で構わないと思います。
まずは隗より始めよ・・・ではありませんが、自分を優先して物事を進める姿勢はときとして重要になり得ます。
少しくらいの図々しさも時には大切です。
今年は「まず自分から」・・・という意識を少し強めに持って生きることを是としてみるのもアリだと思います。