自転車にまだ乗り切れていない子どもにとって、補助輪なしで乗るのはかなり怖いことです。
転ぶ可能性大ですし、転ぶと痛いからです。
ところが、いったん乗れるようになると、面白いもので乗れなかった頃のことがウソのように思えてしまいます。
自分の中で「乗れるのが当たり前」という価値観に変わっているからです。
水泳なども同じです。
泳げないときにはあれほど怖かった「水」が、いったん泳げるようになるとウソのように怖くなくなります。
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そうした経験は何も子どもに限った話ではありません。
似たようなケースは大人・社会人になってからもあるものです。
その一つが「投資」です。
投資に手を出すまではあれほど怖かったのに、いったん投資を始めて軌道に乗ると、全然怖くなくなっている自分に気づけます。
「転職」もそうです。
初めての転職(今の会社を退職→次の会社に就職)時にはいろいろ危惧して一歩をなかなか踏み出せなかったのに、たった1度の転職経験でそれ以降何回も転職を繰り返す人がいます(まあ、これはあまり良くない例かもしれませんが・・・)。
「会社経営」も同じです。
独立して起業するまではあんなに不安だった人も、一つの事業で成功してしまえばもう新規事業に対しての不安感はかなり払拭されているハズです。
最初はおっかなびっくりで会社をつくっていた人も、2社目からはそれほど抵抗感を覚えないものです。
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ただし、気をつけるべきことが一つあります。
自転車に乗れるからといって誰もが競輪選手になれるわけではなく、むしろなれない人のほうが圧倒的多数です。
投資でうまくいったからと言って、それで生活を立てていける人は全体の中ではかなり少数派です。
泳げるからといってオリンピックに出られるわけでもありません。
転職しても次の会社で出世できるとは限りません。
会社をつくったからといって、未来永劫その事業が成功し続ける保証はありません。
一番言いたいのは、「不動産投資はさほど難しくはないですが、かと言ってそんなに易しくもない・・・」ということです。
継続した努力・勉強の姿勢が大事です。
油断すると、どんなことでも足元をすくわれます。
常に謙虚に、常に真面目に、常に誠実で、かつ奢らず昂らずの姿勢が大事だと思います。