日本には多くの銀行・信用金庫などの金融機関が存在していて、人々は何の迷いもなく子どもの頃から「預金」をする習慣がついています。
これはこれで立派な教育・躾の一つであり、日本が誇る日本人の特性の一つだと思います。
預金をすること自体は否定しませんが、ただし、預金の仕組み・意義を理解しないままで行なうことはちょっと控えたほうが良いかもしれません。
預金の仕組み・意義とは?
預金というのは、すなわち「銀行に対して債権を持ってる状態」です。
言い換えれば、銀行に融資しているのと同じです。
人は、自分が金融機関からお金を借りるとき、「融資を受ける」と言いますが、これの逆のパターンが「預金」であり、「預金をする=金融機関に融資している」ということと同じです。
預金者は金融機関に対して債権を持っているわけですが、その金融機関はその預金者に利息をつけて元金を支払う(払い出す)ために、そのお金を預金利息よりも高額な利子をつけて他者に貸し付けをしたり、あるいは国債を買ったり株式を買ったりして資金運用を行ないます。
そうやって利益を出して「金融機関経営」が成り立っています。
日本人は「自分で投資をするのは怖い/不安だから預金をする」という発想を持つ人が多いと思います。
でも、実際にはその預金は銀行への債権を持つことであり投資の一つです。
銀行はつぶれない・・・というのは、もはや過去の話で、銀行絶対神話はバブル崩壊の1990年代から既に消え去った神話です。
逆転の発想で、「預金は怖い/不安だから自分で投資をする」という発想を持つほうがベターだと思います。
そのほうが、世の中を見る目が広がり、見識も深まりますし、未知のことを既知に変える喜びも増えますし、つきあう仲間も上質になっていくと思います。