サラリーマン生活でちょっと怖いのは、「会社の給料だけで自分と家族が生活をしている」・・・ということです。
→ 言い換えれば、会社からの給料がなくなれば生活が途端に苦しくなる(生活が成りたたなくなる)・・・ということです。
実際、ほとんどのサラリーマンの家計の出費はすべて給料でまかなわれています。
貯金も給料でまかなわれています。
そのままだと仕事を辞めた後は収入の源泉が閉ざされてしまうため、経済的に困窮するのは必至です。
ここで言えるのは、サラリーマンの退職(仕事を辞める)というのは、何も自らの意思で辞めるとは限らない・・・ということです。
辞めされられる・・・会社自体がなくなる・・・ということもあり得ます。
家族の介護などの諸事情によって、(辞めたくはないけど)辞めざるを得ない・・・ということも十分起こり得ます。
また、かつての終身雇用/年功序列による給料アップの時代はもうとっくに終わっていますから、長く会社勤務を続けたからと言って、自分の収入がこの先どんどん増えていくとも限りません。
そうした現状に気づいたうえでサラリーマン生活を送っていく姿勢がとても大切です。
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年収500万円の人にとって年収1000万円というのは一つの憧れです。
年収500万円の人からみれば「年収が今の2倍になるなら、さぞかし生活は豊かに楽になるだろう・・・」と思います。
確かに年収が2倍になれば生活は「豊かに」なります。
でも、「楽に」なるかどうかは不確定です。
実際、年収1000万円クラスでありながら毎月家計が火の車状態でギリギリやっている人も多くいると言われます。
なぜか?
→ 要は入ってくる分だけ使っているから・・・です。
自由に使えるお金があればあるだけ使って(消費して)しまう・・・という、倹約・節約とは縁遠い人は世の中にはたくさんいます。
もちろん、個人の勝手ですから別にそれはそれで構わない話ですが、年収の低い人から見れば何とももったいない話かもしれません。
サラリーマン社会で終身雇用・年功序列が確定されていたころは、たとえ入ってくるお金を全部使い切ってしまっても、翌月の給料日には再び同額のお金が入ってくるので、お金の欠乏感をあまり持つ必要はなかったと思います。
全収入を安心して消費に回すことができたわけです。
年収1000万円という高収入にありながら貯金額がほぼゼロ円で、毎月の生活は豊かだけど決して楽ではない・・・といった世帯はこうして生まれていきました。
でも、これからの時代はこうした発想がしづらい世の中だと思いますし、そう感じている高給取りの世帯も多いと思います。
特にコロナ禍においてはこれまでの価値観が一気にぶっ飛んでしまい、たとえ大手企業でもいつ収入が減る・なくなるかわからない時代です。
大事なのは「今、手にする収入」よりも、「将来も安定して手にできる収入」だと理解することです。
そのほうがベターです。
そのために必要なのは「資産運用」であり、いわば「投資の概念」です。
具体的に言うと、株式投資・FX・仮想通貨などの手法もありますが、リスクがより少ないという観点で言えば、不動産投資」のほうが堅実で安定的だと思います。
サラリーマンは、いずれ自分が働けなくなる日が来ることをよくよく理解して、働ける今のうちに「安定した第二の収入源の確保」を心がけることが大切だと思います。