コップに入っている水を、花瓶に移し替えても、コーヒーカップに移し替えても、鍋に移し替えても水自体の本質的要素は何ら変わりません。
変わるのは、その水が入っている器(容器)の形状だけです。
入れ物自体は、何も影響を水に及ぼしません。
水は方円の器に随(したが)う・・・という言葉があります。
「方」とは四角のことで「円」とは円形のことです。
孔子の出典です。
「人民はその鉢の中の水のようなものであり、鉢が四角なら水も四角い形となり、鉢が丸ければ水も丸い形を作る」ということです。
人は、ここで言う「水」のごとく振る舞うことが大切です。
それはすなわち「自分を見失わない」ということであり、水のようにどこに行ってもどんな環境に落ち着いても、自分自身が本来持っている資質を損ねることなく、発揮し続けるということです。
そのうえで、古くからの自分に固執するのではなくて、常に自分自身を研鑽成長させる努力を欠かさないことも大事です。
成長しながら自分を見失わない・・・ということです。
自分を見失わず、自分をリード、コントロールして、常に最高の自分自身を引き出している存在であることが大切ですね。