創業社長(経営者)は、新規のお客をがむしゃらに開拓し、従業員を広く集め、取引先も見つけたりして「今の会社」をつくってきました。
親がそうやって時間をかけてつくってきた会社を「子どもだから」という理由だけで成行きのまま引き継いだ2代目社長は相当心して受け継がなければ経営はうまくいきません。
2代目社長の場合は最初からお客さまがいて、最初から従業員がいてくれ、最初から取引先が存在しています。
なんてラクなんでしょうね!
「今現在」がそうやってあるのは、先代の社長をはじめとした古株の重鎮社員やその他の従業員たちのおかげです。
幹部社員が先代とともに会社を支えてきてくれたからこそ、自分が引き継ぐ会社が存在しているわけです。
そういう意味では、すべての人に感謝しなければいけないし、時間をかけてでもそうした人たちとコミュニケーションを密にしていくことは大事なことです。
これを蔑(ないがし)ろにする2代目社長は、社員との距離がどんどん離れていってどこかで経営悪化・・・という事態を引き起こします。
経験も実績もないただの肩書だけの2代目社長は、経営もド素人!・・・何もかもド素人!であることを最初の段階で強く認識しておくことが大事です。
そのうえでどうしたら良いかというと、
1.企業理念を正確に引き継ぎ、自らの経営理念を持ち、それを社内に浸透させる
2.そのためにも社員やお客さまや取引先などへの「感謝」の気持ちを言葉にして伝える
3.それには「学び」も必要で、日々勉強を怠らない
この3つを2代目社長は大切にすることが大切だと思います。
2代目社長がいずれ意識を向けていかなければならなくなることは「3代目への引き継ぎ」です。
そのときに自分の経験が役に立つようにと、今から将来のことを頭の隅に入れておくと更にグッドだと思います。