多くの上司(管理職)は「自分は正しい」という思いから抜け切れず、固定概念を持って画一された部下マネージメントしかやろうとしません。
つまり、柔軟性がない!ということです。
だから、毎回同じように行います。
同じようにやるので、うまくいく部下もいればいまくいかない部下もいます。
すると、相性が良い・悪いという次元の話に転嫁していきます。
自分の好きなようにやることしか頭になく、「自分が変わる必要はない=部下が(それに合わせて)変わるべきだ・・・」と内心では思っています。
それだと上司自身の成長がありません。
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チャリンという音が欲しければ、コインとコインをぶつければ鳴ります。
たとえ高額であろうとどんなに紙幣と紙幣をぶつけてもチャリンとはならないし、紙幣とコインをぶつけても鳴りません。
ポン!という音が欲しければ炭酸ジュースの栓を抜けば鳴ります。
高いワインボトルを開けなくても廉価なジュースで十分です。
チーン!という音ならコップのグラスの淵を叩けばいいです。
つまり、対象が何か?どう扱うか?でそこから得られる音は違ってきます。
同じように上司が部下にどのような言い方で何を言うか?、あるいは何をしてあげるか?といった刺激方法によって部下の反応は変わってきます。
そこにあるのは、上司の自我を通すことが大事なのではなく、部下の反応を見ながら「得たい結果を得るための最適な方法をとる」ことが大事だということです。
相手から欲しい反応を引き出し出したければ、柔軟性を発揮しつつ欲しい反応が得られるまで自分の与える刺激(指導)を変えてトライし続けることが必要です。
人格者と呼ばれるリーダーほど柔軟性に優れています。
つまり、部下から欲しい結果を引き出すためのコミュニケーションスキルも高笑顔などの表現力にも富んでいるし、柔軟な姿勢で相手を導いていけるわけです。
柔軟性を持って、あきらめずに、やり方を変えてトライしてみる・・・これはすべての企業リーダーに必要な資質だと思います。