
経営の世界には「現状維持は後退と同じ」という概念があります。
常に成長・前進するか、さもなければ(それができなければ)倒産・廃業になる・・・という厳しい見方が背景にあります。
同じような概念として、一部の外資系の会社のサラリーマンには「Up or Out」というのがあります。
これはすなわち、Up=上に行く(出世する)か、さもなければ、Out=会社から出て行く(クビになる)かの二者択一しか存在しないことを意味します。
現状維持は許されない、毎年成果を上げて給料を増やせる人間になるか、成果を出せずに会社を出て行くかしかないという、たいへん厳しい世界の表現と思います。
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定年サラリーマンの中には、定年後もそれなりのホワイトワーカー的な職に就けるものだと勝手に思っていたけど、イザ定年後に仕事を求めて再就職をしようとしたら考えが甘かった・・・と気づく人も多いと聞きました。
現実は想像以上に過酷だった・・・というわけです。
気づくことができたけれど既に時遅し・・・。
仕事としてあるのは長時間に渡って肉体を酷使するブルーワーカーの仕事だけ・・・。
もちろんそうでない人もいるのでしょうが、世の中はそんなものだと思います。
一番良いのは、定年後にそうしたことで悩むことがなく、つまり定年後に再就職をせずにそっと引退したまま残りの人生を楽しく生きる・・・という選択肢だと思います。
定年退職時にもらった退職金を早々に取り崩し、銀行の通帳の残高の減り具合に一憂する生活は精神的にうまくありません。
むしろ、定年退職後もある程度のお金が毎月もしくは半年おきくらいに入金されてくるような経済的基盤があると、経済的にはかなりラクになるハズです。
そのお金の正体は「家賃収入」だったり、「配当金」だったり、「印税」だったりします。
逆に言うと、そうした収入を定年退職後に得ることができるように、定年を迎える前にしっかり構築しておくことがポイントとなります。
今の年齢が何歳であれ、サラリーマンはいずれ退職するときが訪れます。
そうした未来のことを慮ったうえで、現在の自分が今(これから)何をすべきかを考え、それを実践するという姿勢は重要だと思いますし、そうした姿勢のある人は仕事もうまくいくようになると思います。