今日で55歳になりました。大学を卒業して、世に言う社会人となってから31年が経ちます。
その31年のうち実際に就業して働いたのが約26年間で、リタイアしてのんびり過ごしているのが5年間ですから・・・「26:5」といった比率になります(→ちょっとバランスはよくないかも?)。
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私が大学卒業後に勤めた会社は証券会社でした。そこで約6年間、証券営業の仕事を行ない、その後転職して学習塾業界へ入りました。転職後の仕事も「営業」職でした。
当時、その会社はまだまだ無名の小さな会社でしたから、営業がしっかり稼ぎ出さないとすぐにも倒産してしまいそうなくらいでした。そうした環境下での営業の仕事は、正直キツかったです。
そのため、同期で入社した営業社員は40人以上いましたが、1年後には私一人になっていました。
定期的に中途採用で営業社員を採用するのですが、やはり採用する傍らでどんどん辞めていき、結局営業部全体の社員数は常に同じような数でした。
1年も経つと周囲に同期がいなくなる・・・過去十数年で3年もった人は数人・・・という過酷な仕事の世界で、私は4年営業の仕事を勤めました。
当時としては(4年も続いたのは)最高記録でした!
自分では特別な存在とは思っていませんでしたが、やはり周囲から見ればかなり稀有な存在だったのかもしれません。
吹けば飛ぶような小さな会社だったのも、営業数字の伸長から次第に安定感を持った会社に変貌していきました。
その後、前職の証券会社勤務の経歴を買われて管理部門に異動し、全く無名だった会社も最終的には株式を東京証券取引所に上場するまでの規模になりました。
もちろん、個人一人だけの力で会社が発展したわけではなく、多くの人の努力・協力があっての賜(たまもの)です。
言えるのは「継続は力なり」・・・です。
やはり、あきらめないで続けていくと、何かが変化し、どこかで大きく潮流が発生し、静流が激流へと変わっていきます。
ある意味では「単純思考」が大切で、自分の行動力以外でも「運」というのも必要なのだと思います。
今現在、ブラック企業など過酷な業務体制下で仕事をしている人もいると思います。
ブラックな企業で永く勤めることは決して推奨しませんし、そうでない企業だとしても自分の業務に満足しないからと言って早々に転職を考えることもまた推奨しません。
あるときは耐え、忍び、自分の精神力を試す意味でもじっと堪えて「頑張る」ことも大切だと思います。
続けていくと、どこかで「変化」が訪れるものです。
諦めたらそこで「終わり」を得ることはできますが、また「ゼロからのスタート」をしなければいけません。
終わりなどないのがビジネスマン道ですが、終わらせようと思えば自分でいつだって終わらせることはできます。
人生は常に選択と決断の連続で、どの選択が正解なのかは誰にもわかりませんが、自分の信念と哲学と矜持(きょうじ)を持って生きていく姿勢が大切だと思います。