企業経営においては、たとえば最初から100店舗を見込んでスタートした起業と、何とか食えればいいやでスタートした起業とでは、経営者の心の姿勢も経営に対する真剣度合いも、未来への見通しや各種投資も、あらゆる事柄への取り組み意識が異なってきます。
後者の場合はちょっとうまくいくとそれだけでプチ満足をして滞留してしまいがちです。
前者の場合はまだまだそんなところで立ち止まる余裕がなく危機感を忘れずに行動し続けます。
この、「行動し続ける」という姿勢は本当に大切なことだと思います。
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どうせやるなら日本一の〇〇!・・・といったくらいの信念を持っていると、ちょっとしたことで満足をするなんてことはあり得ません。
ちょっとしたことで満足してしまうのは、自分の生活が赤字にならない程度で構わない・・・といったレベルで経営を考えている人に多いと思います。
同じ一歩でも、どのような想いを秘めた一歩かということで、その先の百歩・千歩・万歩が変わってくるものです。
多くの人は、自分の上にある「まったく違う世界」の存在を知らなかったりします。
だからこそ、社会に出ていろんな人と出会い、見聞を広めて自分の人間として(経営者として)の幅を広げる努力を怠ないことが大切です。
自分の知らない大海を知り、それぞれに存在している各種ルールやセオリーを学び、それらを自分の経営に活かして新たな世界観をつくっていくと、社員たちも徐々に成長していきます。
自分より上の世界がある・・・そうした存在を知らない限りそこを目指すこともできません。
受験生でも経営者でもそうですが、下の次元は見ることができても上の次元を見ることはできないものです。
自分が立っている階層から下の景色しか見ようとせず、それで満足して成長を止めてしまうことがないように、高い意識と哲学で進歩していく姿勢が大切だと思います。