ギリシャの国民投票と預金封鎖問題

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

経済界で活躍する人にとって、ギリシャの国民投票の行方は気になる話題の一つです。

日本の約3分の1の土地に約1100万人が暮らしていて、GDP(2013年)は1610億ユーロ(約21兆円)と日本の約23分の1の国です。

そういう意味ではギリシャ経済の急減速が直接日本経済に与える影響はさほど大きくない・・・とも言えます。


多くの人が心配しているのは、ギリシャ経済のことよりもその後のユーロ離脱問題のほうです。

もっと言うと「ギリシャ単独のユーロ離脱問題」ではなく、その波及によって生じる他国への悪影響が引き起こす「ユーロ暴落の懸念」です。

ユーロ暴落が現実のものとなると、その影響はユーロからドルに飛び火し、為替だけでなく世界の株式相場にも影響を与えること必至ですから、市場が注目し続けているのだと思います。

 

その先鞭となる「ギリシャの国民投票」がいよいよ7月5日に行われますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私たちが普段何気なく銀行に行って「自分のお金を引き出すことができる」のは、当たり前のようであって当たり前でない・・・ということを、改めてギリシャ問題が教えてくれました。

6月29日(月)にギリシャでビックリするニュースが飛び込んできたことは記憶に新しいと思います。

ギリシャのチプラス首相が実施した国内銀行の休業と資本規制導入です。

その日以来、国民は自分のお金なのに銀行から引き出すことができるのは1日60ユーロまで(≒8000円)で、しかもATMでの引き出しなのでキャッシュカードを持っていない人は引き出しができない!・・・ということです。

年金生活者の7割以上がキャッシュカードを持っていないとも言われていて、不便を強いられています(夕方に窓口を開けて引き出せるように一部なったらしいです・・)。

銀行は7月7日に業務を再開を予定していますが、おそらく引き出し制限は継続したままだと思います。

そうしなければ、業務再開と同時に預金引き出しパニックが予想されるからです。

かつて日本が歩んできた歴史が思い出されます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

預金封鎖や銀行休業というテクニックは「毒薬中の毒薬」の政策と言われます。

政府が意図的に国民のお金の流れを止めて金融システムをストップさせる手法であり、その動機に一理あるもののそれによって経済がマヒする副作用もあるからです。

資金流出を防ぐどころか、国民の不安を煽り、目先的には良くてもその後の資金流出に歯止めがかからなくなる恐れが強まります。

人が安心するのは「約束してもらうこと」とその「約束が守られると信じるに値する」と思えるときです。

その2つがなければ、人は安心することはできず(=不安のまま)、不安を解消するための何らかの行動をとります。

多くの場合は、他者の行動の追随です。

これは、人間に限らず企業活動でも同じです。

付和雷同をすることで安心感を得られるからです。

他者の行動の追随・・・といった付和雷同型の行動が群集心理をさらに煽り、平時を緊急時と変えパニックを引き起こします。

そうならないことを願いたいところですが、イザ!・・・というときは論理より感情が先に動きますから、事前にキチンとした「約束」をすること(+守ること)が大事ですね。

銀行からお金が引き出せなくなるかも?と早い段階で見抜いた人たちは、予め引き出しを行なっていたハズです。

備えあれば憂いなし・・・先を見越して今行動をする・・・自己責任のもと他者にコントロールされない・・・ことなどが大事ですね。

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2017-1-8

    連合の神津会長/頑張れば賃金上がるという常識

    2017年の春闘について「連合」の神津会長はNHKのインタビューで「頑張れば賃金が上がるという常識を…
  2. 2019-9-7

    本を買いすぎて貧乏になった人はいない!

    自己破産をしたり、貧困生活を送る羽目になってしまう主な原因は「過剰な消費活動」にあります。 も…
  3. 2023-7-3

    【必見】トヨタの「なぜ?」を5回繰り返せ!と、その続きとは?

    世界を代表する日本の自動車メーカー・トヨタの発展の秘訣話はいろいろありますが、その一つがこれです。 …
  4. 2018-9-12

    飲食店などでの「スタンプカード導入」のコツ

    私がよく行く映画館のビルにラーメン屋さんが入っているのですが、そのお店はスタンプカードを導入していて…
  5. 2017-7-2

    商談先でお茶を出されたときのマナー

    ビジネスでは好むと好まざるに関係なく他の会社を訪問してテーブルをはさんで商談を交わすことがあります。…
  6. 2018-8-19

    減点主義よりも加点主義の方針が良い!

    ゴールド免許は運転免許証の更新等をした時点において、過去5年以内に加点対象となる交通違反がない優良運…
  7. 2018-2-27

    サスケ!お前を斬る!光あるところに影がある・・・

    昔の忍者マンガに「サスケ」というのがあります。 テレビでは冒頭で「光あるところに影がある・・・…
  8. 2018-1-4

    1億円のイメージを具現化してみる

    多くのサラリーマンアは、今より給料がアップして年収が増えたらいいなあ・・・と思っています。 そ…
  9. 2018-1-2

    100%利率の貯金を何日継続できますか?(複利パワー)

    もしも、元日に1円の貯金をして、2日にはその倍の2円の貯金をして、3日にはその倍の4円の貯金をして・…
  10. 2022-10-13

    家族一人当たり月20万円の家賃収入で経済的自由を・・・

    毎月毎月、家賃収入が20万円入ってくるとしたらどんな気持ちになるでしょうか? …

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る