もう夏も終わり秋の気配がする頃なので、多くのお店では夏物洋品を安く販売しています。
消費者の立場で言えば、意図的にこの時期を狙って来シーズン用に「良い品を安く買う」のは良い手法だと思います。
ただし、1年間タンスに寝かせることになるのでその分スペースがとられますが、室内に余裕のある人には有効なやり方だと思います。
留意しておきたいのは「良い品を安く買う」です。
「安い品を買う」ではありません。
単にバーゲンで安いからといって、何でもかんでも買ってしまうと、本当にタンスの肥やしになって陽の目を浴びなくなります。
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たとえば、街中のある店で「SALE!」と貼り紙がしてあって、店内ではTシャツが1枚500円で売られていたとします。
安い!と思って、2枚・・・5枚・・・10枚・・・と買っていくと、それなりの金額になってしまって、お店を出た後に「こんなはずじゃなかった・・・」とちょっと後悔するかもしれません。
それが本当に「良い品」であって、自分の好みにあうのならいいのですが、柄やデザインが本当は好きじゃないけど、まあ安いからいいかっ!・・・と思って買ったTシャツは恐らく来年になっても着ないままです。
そうなると、そのお金はムダ金となり、浪費をしたことになります。
・・・でも、Tシャツは何枚あっても困らないし、合わなければ誰かにあげてもいいし・・・と正当化する言い訳はいくらでも出てくるのですが、お金の使い方としては贅沢な使い方なので、注意が必要です。
「いつか使うかも・・・?」と思って買ったものは、たいていその後の的確な管理が行き届きません。
袋に入れっぱなしでどこかに放置・・・ということも十分あり得ます。
どこに置いたかわからなくなったり、Tシャツが何枚あるのかわからなくなったりして、どんどん家の中に増えていきます。
Tシャツを例にしましたが、食料に関しても同様です。
特に冷蔵庫に入れる必要のない乾物や缶詰やレトルト食品などはついついまとめ買いで大量に購入しがちです。
単に「安いから」・・・という理由で買うと、もともと自分が本当に欲しくて買ったわけではないので、扱いがぞんざいになります。
結局、消費期限が切れて捨ててしまったりすると、本当にもったいないと思います。
買った物を使わないで(食べないで)捨てるということは「お金を捨てる」のと同じです。
シーズン終了際に安く買うのは有効な手ですが、だからと言ってムダ遣いをしてしまわないように気をつけたいものですね。