今から5年ほど前の日本の家計は、30代・2人以上世帯の平均貯蓄額で約470万円くらいだったそうです(金融広報中央委員会調べ)。
日本でゼロ金利政策がとられたのが2001年ごろなので、今から5年前と言えば当然そのさなかにあったわけで、貯金を470万円持っていてもほとんど利息が付くことはなく、5年間寝かしておいてもほぼ470万円のままです。
昨今日本はデフレから脱却してインフレに向かいたいところでしたが、最近になってようやくその傾向が現れてきたくらいで基本的に世の中はデフレ時代がずっと続いてきました。
だから貯金の470万円にはそれなりの意味があった(デフレ下に置いては現金のほうがお得感がある)わけですが、インフレ傾向が出始めてきた以上今後はこの470万円をそのままにしておくのはもったいないことになるかもしれません。
いつの時代でも物価は上がったり下がったりの繰り返しで、その周期が人には正確に捉えられないだけのことです。
もちろん現金で貯金しておくことも多少は必要ですし、現金をモノ(資産)に変えて運用していくのもある意味では大切なことです。
すべては自己責任ですから、決断をする前にいろいろ勉強して学んで自分の頭で考えて行動することが大事です。
サラリーマンは決して多くはない給料であっても、その中からわずかでも蓄えていくことで将来の大きな資産作りを目指すことができます。
実際、日々の生活を楽しみながら確実に将来の余裕資金を残している人は大勢います。
やりたいことを明確にして、そのための予算に目途を立て、時間をかけて確保する・・・。
一方で無駄遣いを徹底してなくすことで予算確保を早める・・・。
日本人の多くが投資や資産運用の必要性を感じていても実際の最初の一歩を踏み出すのに躊躇していると言われます。
また、実際に踏み出してみたら失敗してしまってそれ以降は投資や運用を諦めてしまう・・・というパターンの人もゼロではありません。
でも、投資のリスクは背負いながらも徐々に投資の幅を広げていく姿勢を持つことは大切だと思います。
諦めたり、何もしないで悶々として暮らすのは残念なことです。
一人ひとり状況も違えば、夢や希望も、そして価値観も大きく異なりますから、唯一無二の正解というのは存在しません。
でも、最近は「老後資金2,000万円問題」が論じられたり、多くの人がどうにかして「上手くお金を増やしたい」という意欲を高めていることは間違いないと思います。
その波に乗って、「お金を稼ぐ」から次の段階の「お金を貯める」を経て「お金を増やす」に移行していく意識を強く持つと良いと思います。