世の中の収入不安や年金不安の声は年々大きくなっています。
かつてのように「貯金しなさい。そのお金でマイホームを買えば一生安泰に過ごせますよ・・・」とか「いい学校に行っていい会社に就職すれば一生安泰ですよ~」という声はもう耳にしなくなりました。
そうした言葉が「常識」であり、貯金=重要/マイホーム=必要/大企業=安泰」という時代は、確かに昔ありましたが、今の時代はもう違います。
その思考から抜け出して今の時代にあった思考回路を持つことが大切だと思います。
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40年ほど前の預貯金の利息は高い時期で年利7%近くもありました。
それくらいの利息がつけば、10年後にお金を降ろすころには2倍近くに膨れ上がっていたわけで、それはやはり「預貯金は大事」という認識が広がっても不思議ではありません。
でも、今は史上最低の金利・利息の時代で、いわばマイナス金利の時代です。
かつての常識観だけに囚われて、その固定観念から抜け出せずにいるとキケンです。
預貯金だけに頼って預貯金しか自分の取るべき選択肢に入れようとしない・・・という発想の人がいまだに多くいるというのは不思議なことです。
マイナス金利時代では銀行にお金を預けて10年経っても、元本はほぼ10年前のままです。
むしろ、その10年間のインフレによって価値が目減りしている恐れもあります(実質的に元本割れになっているということ)。
「貯金=善という常識」から抜け出さなければならない時代です。
マイホームも然りです。
しっかりとした資金計画と購入物件の目利き力がなければ、おいそれとマイホームを購入することはしないほうがベターかもしれません。
なぜなら、むしろ無用のリスクを引き起こすことになりかねないからです。
<昔の常識>
収入・所得は年々上がるのが当たり前
↓
<これからの常識>
スキルを高めないと収入・所得は上がらない
<昔の常識>
老後は公的年金だけで生活できる
↓
<これからの常識>
公的年金だけでは足りず私的年金が必要
<昔の常識>
投資はお金がある人がやるもの
↓
<これからの常識>
投資はお金を増やすため誰でもやるべきこと
多くの人がこうした「常識観の変化」に気づき始めているように感じますが、一方で、まだまだ古い価値観に固執し続けている人も多いと思います。
子どもの頃から培われた「常識観」を否定して新しい「常識観」へアップデートすることは容易なことではないかもしれませんが、人類はいつもそうしたパラダイムの転換を行ないながら進歩してきました。
変化を受け入れ、行動する勇気が必要です。
2022年4月1日という年度変わりの今だからこそ常識観と人生とお金をアップデートする時のよう気がします。