2024年7月の日経新聞の記事にこうありました。
老後に備えて貯めた金融資産が80歳を過ぎても平均で1~2割しか減っていないことが内閣府の調査で判明。
見方によっては、つまりは「せっかくお金を貯めてもそれを使えない人が多い/貯め込んだお金が減っていくことに人は耐えられない」・・・と解釈できます。
実際、人の心情としては目減りしていく残高を目の当たりにすると不安感が募り、怖くなるものです。
そのため多くの場合、お金をバンバン使うのではなく節約をしよう・・・という気持ちが先に立ち、自分の行動に一種の制限をかけてしまいがちです。
どんなにお金を貯めても(増やしても)、それが減っていくことは怖い(失いたくない)・・・というのが一般的な人間の気持ちだと思います。
私もそうですし、それを否定する気もありません。
残念なのは、そのため結局死ぬときに多額の貯金を残したまま、「元気なうちにもっと〇〇をやっておきたかった・・・」と後悔の念を抱いて逝ってしまうことです。
そうならないようにしたいものですし、お金は生きているうちに自由に使いたいものです。
・・・・・・・・
投資・投機をしている人は多いと思いますが、多くの人はそこで得たお金を将来的にどう使うか?という、いわゆる「ファイナンシャルゴール」についてほとんど何も考えていません。
貯蓄する目的を聞かれたとき、「将来のイザというときのため」と答える人が多いのも頷けます。
→ 「イザというとき」ですから実際は具体的用途は無いというのが多くの人の実態です。
でも、せっかく長期間にわたって資産を積み上げることができたとしても、その資産を取り崩して人生を豊かにしていかなければナンセンスだと思います。
何のためにお金を貯め込んだのか(儲けたのか)?
→ それは将来的にお金を使うためではなかったのか?!
お金を使うためにある・・・という意義を今一度噛みしめることが大事です。
ただ単に資産を膨らませたり、お金を貯め込んだりするだけでは意味がなく、何のためにそれを行なってきたのか?・・・という本来の目的を見つめ直すことが大切だと思います。
経済的自由 → 精神的自由 → 行動的自由といった流れを念頭に置き、お金を使わずに逝ってしまうことがないようにしたいものですね。