今から約7年ほど前(2015年頃)にクルーズ旅行で世界一周に出かけたとき、円をドルに両替したレートはだいたい1ドル=124円くらいでした。
それから為替はほとんど100円~110円で定着していたので、当時両替して残っていたドルはずっと含み損を抱えたままでしたが、昨今の円安でいつの間にか含み益と変わっています。
不思議というか面白いというか、これが為替の世界であり、世界経済のグローバル化がもたらす効果の一つだと思います。
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これから日本人が特に注意すべきなのは、円安、インフレ、そして増税などであり、これらは先の参議員選挙でも候補者が訴えかけていた点です。
少し前までは新型コロナウィルスに対する危機感が強かったですが、今ではまだ予断を許さないものの経済活動は少しずつコロナ禍を脱しつつあるように思えます。
今後さらに円安が進めば、輸入インフレが加速することになり、物価がますます上昇すれば景気は鈍化・悪化していくことが十分予想されます。
また、遅かれ早かれ、日本の財政赤字を解消・縮小するためには増税しか手はありません。
今後さまざまな増税策がとられていくことになると思います。
そうした近未来の情勢を踏まえて今考えておくべきことは「自分の身は自分で守る」ことですが、具体的にはだいたい次のようなことに集約できると思います。
1.インフレに対しては、インフレに強い資産を保有するようにして、逆に現金比率を下げておく
2.円安に対しては、外貨の保有比率を高めておく
3.増税に関しては、合法的な節税対策を検討する
ただし、2.については日本に住んで日本で活動を行なっているだけ(リタイアした人など)であればあまり深く考えなくても良いと思います。
1.に付随して「借金をうまく活用してあえて融資を受けてビジネスを展開する」という手法も有効です。
お金の教養や情報の有無と、それらを踏まえて行動するかしないか・・・によって、これからの時代は今まで以上に経済的格差が広がっていくと思います。
持てる者はますます富み、持たざる者はますます貧する・・・という流れです。
円安、インフレ、増税というのはあるときをもって逆回転し始めますが、常に時代の流れに逆らわず、時代に変化に適応して自分自身も変化して生き延びていく・・・という姿勢が大事だと思います。