人は忘れる動物です。
「のど元過ぎれば熱さを忘れる」という諺もあるくらいです。
2024年8月2日の東京株式市場では日経平均株価が急落し、終値は前日に比べて2,216円安い35,909円になりました。
きっかけとなったのはアメリカの景気後退懸念=1日に発表されたアメリカの7月のISM製造業景況感指数が市場予想を大きく下回ったことだとされています。
世界の中でも底堅さを維持してきたアメリカ経済の先行き懸念が広がり、最初に影響が及んだのが日本の株式市場だったわけです。
ほんの半年前の出来事ですが、もうすっかり忘れている人のほうが多いかもしれません。
終値ベースでの下落幅はブラックマンデーの1987年10月20日(3,836円安)に次ぐ下落相場でした。
8月2日、多くの人は何が起こったのか理解することが難しく、その時、その日、その日の夜、かなりの衝撃を受けたと思われます。
さらに翌営業日の8月5日は4,451円安(31,458円)となり、アメリカや欧州、韓国、台湾の主要株価指数も下落し、世界的な株安が起きました。
ところが8月6日にはこれが一転して値上がり相場となり、日経平均株価は3,217円上昇し、上昇幅としては過去最大を記録しました。
まさにジェットコースターのような一週間の相場環境でした。
このように株式相場というのはいつ、どこで、何が原因で、どんな突拍子もないことが起きるか誰にもわからないものです。
わからないものだ・・・でも、もし不測の事態が生じたとしても慌てず、焦らず、落ち着いて最良と思える行動をしよう!という気持ちをもって臨む姿勢が求められます。
株式投資(投機)をしていくうえで「暴落」は必ず訪れるものだと知ることが大切です。
それに耐え忍び、メンタルを振らさず、ピンチをチャンスに変えていく覚悟をもって株式相場に臨める人はこれからも相場で生き延びていけると思います。