今後、人生100年(歳)時代を迎えていくことはほぼ間違いないと思います。
サラリーマンであれば、定年退職した後の人生が30年以上あるということです。
ここで留意すべきことは、この30年以上もの期間にサラリーマンはすでに労働市場から撤退していて実質働いてはいない・・・ということです。
つまり、もう給料はないよ・・・ということです。
そして次に大事になるのは「ではその間の生活費(お金)はどうするの?」ということです。
中には「年金をもらえるから大丈夫だ」という人がいるかもしれません。
でも、その考え方は大変キケンです。
「公的年金だけで無就労の人生を30年以上生き抜くことができる」のは大きな間違いで、とっくにそんなことはあり得ない時代となっています。
年金をいくらもらえるのか?
もらえる年金の金額で果たして毎月の生活ができるのか?
・・・という現実を知ることも大事なことです。
実際にもらえる公的年金の金額は個人差がありますが、だいたいはこうです。
1か月約6万円~19万円!
これが現実ですね。
自分が毎月暮らしていくのに6万円で賄えるのであれば問題ありませんが、そんな人はかなり少数派だと思います。
「住居費(家賃か固定資産税)、水道代、電気代、ガス代、電話代、食費」はすべての人にとってほぼ必要になるお金です(これらを6万円以下に抑えるのはかなりムリがあると思います)。
加えて、場合によっては所得税や各種保険料、医療費、衣服費、インターネット関連費用(プロバイダ代など)、交通費、新聞代、書籍代、慶弔費、遊行娯楽費、各種会費(町内会費など)・・・が必要になるケースがほとんどです。
人間が人間らしく社会の中で生きていこうとしたら、上記費用が掛かるのは仕方ないと思います。
そうしたとき、年金だけの6万円~19万円で本当に暮らせるのか?
暮らせるはずがない・・・でしょうね。
30代・40代のサラリーマンの人が自分の65歳以上の人生を今考えることは「自分の2倍の年齢のことを考えること」になります。
そのため、ちょっと想像しにくいことかもしれませんが、それでも考えてみることは大事だと思います。
人生お金がすべてではありませんが、お金がなくては満足に生きていくのは難しいです。
備えあれば憂いなし!・・・です。
後悔先に立たず!・・・です。
だからこそ、早い段階である今の30代~40代のうちにいろいろ考えておくことが大事になってくる・・・と私は思っています。