お金は「稼ぐ→貯める→増やす→使う」という順で考えることを私は推奨しています。
中間を省略して「稼ぐ→使う」にしてしまうと、常にお金を稼ぎ続けなければいけなくなり、稼げなくなったらジ・エンドです。
中間の「貯めて増やす」というプロセスを経ることで、たとえ自分がお金を稼がなくてもお金自身がお金を増やしてくれる(増やしてもらう)という安全地帯を設けることになります。
ビジネスで言えば、
稼ぐ=売上
貯める=内部留保
増やす=投資(=財資産作り)
使う=使う
と置き換えられます。
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「三流は売上を上げるために商品を売る。一流は顧客獲得のために売上を上げる」
(ダン・ケネディ)
個人事業主のほとんどの人は「売上」を追い求めがちです。
売上を基準に「うまくいったか、うまくいかないか」を判断しがちです。
でも、「売上」を競っていると数年後には消えていっているかもしれません。
それは、「売上→使う」という構図になっているからです。
数年で業界から消えていく人たちは、いつも目の前のお金「売上」を追い求め、念頭に置いておくべき中間にある「内部留保と投資」のステップに気づいていません。
そのため「財資産」を作っていません。
目の前の「売上」は使ったら減りますが、「財資産」はお金を生み続けます。
財資産の規模が小さいときは稼げる金額も少ないですが、規模が増えていけば稼げるお金も当然増えていきます。
財資産の代表例はマンション・アパート・駐車場などの賃貸不動産です(収益不動産とも呼ばれます)。
ダン・ケネディはこの「財資産」として「次の顧客(新規顧客)」を挙げているのだと思います。
顧客をリピーター/ファンに変えていくことで既存ビジネスは安全地帯に入っていけます。
ビジネスでは「売上」に意識を向けるのではなく「売上→内部留保→投資」に意識を向けると良いですし、個人レベルでは「稼ぐ→貯める→増やす」にフォーカスすると良いと思います。