本多静六さんといえば、収入の25%を貯蓄する「4分の1天引き貯蓄法」が有名で、その蓄財法とともに資金をさまざまな投資に回して巨万の富を築いた人として知られています。
また、氏は東大農学部教授を務めた林学博士で、日比谷公園(東京都)や大沼公園(北海道)や大濠公園(福岡県)などを作り、「日本の公園の父」とも呼ばれているそうです。
一方、子孫に美田を残すことなく、定年時に財産のほとんどを公教育などの分野に寄付されたそうです。
・・・・・・・・・・・
「4分の1天引き貯蓄法」というのは、人間が有している「あればあるだけ使ってしまう」という性(さが)を見越して考案されたすばらしい貯蓄法だと思います。
今ではサラリーマンの蓄財技術として「給与天引き」というやり方に引き継がれています。
本多静六さんは初めから「収入の4分の3しかお金はない」と肝に銘じて生活すれば、貯蓄も苦にならないと喝破していたわけです。
非常に勉強になる教えだと思います。
収入の半分を貯蓄して残り半分で生活せよ・・・では厳しすぎますし、収入の3分の1を貯蓄して残り3分の2で生活せよ・・・も普通のサラリーマンには酷だと思います。
4分の1を貯蓄して4分の3で生活する・・・というのもそれなりに厳しいと思いますが、自分なりにアレンジして「5分の1を天引き貯蓄する」とか、金額ベースで「〇〇円を天引き貯蓄する」・・・とすれば良いと思います。
要は、得られる収入のうちの一部を半強制的に取り分けて貯蓄しておき、最初からなかったものとして残りの分で普段の生活を組み立てる意識が大事だということです。
まだやっていない人は「天引き貯蓄」を実践してみると良いと思います。