「資産1億円をゴール(目標)にする」人はたくさんいるかもしれませんが、それを「資産1億円からが本当のスタートだ」と考えている人は少ないと思います。
発想としては、どんな目標も次なる目標へつなげる通過点/導(しるべ)だと理解し、ゴールとしつつもすぐさまそれを「スタート地点」と理解するのが良いと思います。
そう考えれば、経済的な意味合いで言うと資産1億円とか3億円などというのはただの通過点でしかない・・・ことになります。
日本は「平成」という約30年の間、経済成長がストップして(=失われた30年間)、
「お金を稼ぐ/収入を増やす」という他国では当たり前のことが何だか「すごいこと/ごくごく一部の人だけのもの」になったような感じがあります。
そのため、今の日本人の感情としては「1億円とか3億円はただの通過点・・・」という考えは素直に受け止めにくくなっているように思えます。
日本人はそう思っていなくても、最近のアジア諸国ではそうした価値観でとらえている人が増えていて、そのおかげもあってアジア諸国の経済成長は著しいのだと思います。
ある程度の経済的余裕のある外国人に言わせれば、「何を当たり前のこと言ってるの?!」だと思います。
30年間経済成長せず停滞したままの社会で形成されてきた常識観は、30年間経済成長してきた社会で形成されている常識観と大きく乖離していても不思議ではありません。
そして、これはどっちが良い・悪いではなく、かつてそう思っていた人が多かったのに、いつしか忘れ去られてきた考え方なのでもう一度思い出すことが大切ではないか・・・といったように思えます。
資本主義は「成長・発展を前提」としているシステムです。
東京オリンピックや万博が開催される日本だからこそ、失われた30年間を取り戻すためにも、改めて資本主義経済の原点に立ち返ることが必要かもしれません。
現役時代は自分の力をとことん試すつもりで「お金を稼げるだけ稼いで資産形成を図る」ことを意識しておくと良いと思いますし、それは決して悪いことではないと思います。